5% [イベント]
先日行われた「100%DESIGN TOKYO」。
来場者の中でバイヤーの方々は、全体の5%程だったそうです。
ちょっと考えさせられる数字だと思います。
同じデザイン系の見本市のイベントとして世界的に有名なのは「ミラノサローネ」ですが、そこでは世界中のバイヤーが一同に集まり、その年のトレンドをいち早くキャッチし我が先と言わんばかりに契約を結ぼうとする姿勢があります。
デザイナーもバイヤーもその時に懸けているんですよね。
背水の陣ではありませんが、そこで勝負が出来なければ後は無いくらいの気持ちで挑んでいるんじゃないかなと思うんですよ。
イタリアの産業においてはデザインが一役をかっている部分もあるので、みんなミラノサローネに本気です。
さて日本はというと、まだまだデザインが産業に結びつくまでには至っていないと思います。
今回の「5%」という数字が物語っています。
出展する人達にとってバイヤーとの直接交渉が出来ことは魅力的なはず。
自分の作ったモノを世に出す為の最短ルートかもしれません。
ですがせっかくの機会にも関わらず、夢を叶えてくれる人達がその場にいないんじゃ話にはなりません。
イベントがイベントのままで終わってしまうんじゃ、継続して開催していく意味が薄れていってしまいます。
全体としてデザインへの関心が高まっているにも関わらず、デザインを世に送り出していく人達が期待を寄せられないのでは・・・。
ネット上でもあらゆるところで今年の批評が書かれていますが、多くの人達が現在のスタンスに対して多少なりとも改善を求めている模様です。